弊社では、食と健康の関連性について、学術的な研究を全国各地の大学と共同で行っています。
玄米酵素の生産工場である株式会社コーケンの中央研究所の研究開発室では、玄米酵素の学術研究や新商品の開発などを行っています。
玄米酵素と健康に関する研究成果は、30以上の国際的な学術誌に論文として発表されています。以下に、研究成果の一例をご紹介します。
※J Med Invest. 2011 Aug;58(3-4):235-45.に掲載
腸内細菌が作り出す「短鎖脂肪酸」(酢酸、酪酸、乳酸など)が、私たちの健康作りに役立っていることが近年の研究で分かってきました。例えばビフィズス菌は、「酢酸」や「乳酸」といった「短鎖脂肪酸」を産生することで、腸内環境の維持など、私たちの健康に役立つとされています。
徳島大学と(株)玄米酵素の共同研究で、6名の健康な人に協力してもらい、6名の便に「玄米酵素」を加えて培養し、短鎖脂肪酸が産生されるかを調べました。その結果6名とも短鎖脂肪酸の産生が増えることが分かりました。酢酸が大幅に増えた方、乳酸が大幅に増えた方など、人によって増える短鎖脂肪酸のパターンは異なっていました。これは個々人が持っている腸内細菌叢が違うためです。
【図】6名の方々の腸内細菌(便)に玄米酵素を加えて培養し、短鎖脂肪酸の増加を測定したデータ
J Med Invest. 2011 Aug;58(3-4):235-45. より
玄米酵素は、玄米と米糠を麹菌で発酵させています。 玄米や米糠(胚芽・表皮)には、フェルラ酸、フィチン酸などの様々な健康に役立つ健康成分が含まれています。さらに麹菌はデンプンやタンパク質を分解する酵素をはじめ様々な酵素、有機酸などの様々な代謝産物を生産します。
玄米酵素は、玄米と米糠を麹菌で発酵させていますので、健康に役立つ成分は、玄米・米糠よりもさらに種類が増えている事が明らかになってきました。
※Journal of Computer Aided Chemistry , Vol.18 (2017)に掲載
玄米に豊富に含まれるビタミンB群はタンパク質などと結合していて、そのままでは吸収することができません。胃酸や様々な酵素により「遊離型ビタミン」に変わり、はじめて腸で吸収されます。
そのため、よく噛まないと、せっかく玄米を食べてもビタミンB群が体内で利用される率は少なくなってしまうと考えられます。
玄米を麹菌で発酵させると、「遊離型ビタミン」が増えることが明らかになりました。
玄米酵素は、玄米よりもビタミンB群が効率よく吸収でき、体内で利用できる優れた食品であると考えられます。
また、ビタミンB群はスポーツをすることでも多く消費されますので、スポーツをする方にもオススメです。
※Journal of Computer Aided Chemistry , Vol.18 (2017)に掲載
玄米に含まれるたんぱく質が発酵により分解されることで、ペプチド、アミノ酸が増加していることが分かりました。
これらの成分は、近年様々な健康力が分かってきました。
※Journal of Pharmaceutical and Biomedical Analysis vol.142(2017)に掲載
玄米、胚芽・表皮(米ぬか)に含まれる健康成分として有名な“フェルラ酸”。
玄米と胚芽表皮を麹菌で発酵させると、発酵前より
フェルラ酸が約14倍と大幅に増えていることが分かりました。さらにフェルラ酸だけでなく、フェルラ酸と似た構造の健康成分(シナピン酸、カフェ酸など)も、発酵により生成していることが分かりました。