思いきり泣いた後に「なんだかスッキリした!」なんて経験はありませんか?
実は、感情による涙にはストレス物質を排出して、心が軽くなる効果があるのです。
「涙」には3種類ある
「涙」にも大きく分けて3種類あります。
1つ目は、目の表面を保護する(乾燥を防ぐ)ために基礎分泌される涙。
2つ目は、ゴミが目に入ったときなどに出る刺激性の涙。
そして3つ目は、感情が動いたときに出る涙。
人が「泣く」というときの涙は、この感情による涙を指します。
「涙」と一緒にストレス物質が排出?
アメリカの生理学者、ウィリアム・H・フレイ二世博士の実験によると、感情による涙には、副腎皮質刺激ホルモン「ACTH」や副腎皮質ホルモン「コルチゾール」といったストレスの原因物質が含まれるそうです。
心が動いて涙を流すとスッキリするのは、これらの物質が涙と一緒に流れ出ていくためと考えられています。
ちなみに・・・
泣くと鼻水も一緒に出ますが、これは目と鼻が涙鼻管(るいびかん)という細い管を通って涙が流れてくるためです。鼻水といっても、元は涙です。
感動の涙は、交感神経優位(活動的な状態)から、副交感神経優位(リラックス状態)になるスイッチにもなるそうです。最近は、「涙活(るいかつ)」という、定期的に泣く機会を設ける活動をしている人たちもいるようです。
ストレスを上手に解消する一つの方法として、「涙活」を取り入れてみるのも良いですね。
感動する映画や本を読んだりして、思う存分泣いて、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。