スーパーなどで売っている調味料などをみると、同じものなのに価格にかなり差がありますよね。
「なんでこんなに安いのだろう・・・?」
と、"素朴な疑問"がわいてきませんか?
そんなときは「手首の運動」で商品を裏返して、その食品の素材などが書いてあるラベルを見てみましょう。
馴染みのない言葉やカタカナ語の多くは、添加物といわれるものです。
添加物のメリット・デメリット
添加物の主な働きは、
1.安く
2.簡単
3.便利
4.きれい
5.味を濃く
です。
それによって、見栄えがよくて安くて便利な加工食品が手に入ります。ただしメリットの裏にはデメリットがあるもの。
そこで大事なのは、自分によっての優先順位を決めることです。
あなたにとって大切なのはなんですか?
値段、時間、安心安全、健康、家族の団らん・・・
メリットとデメリットは切り離せないもの。自分にとっての譲れないものは何なのかを考えることが大切です。
食選力が未来をつくる
食べるものを選ぶ際に参考にしていただきたいのが、
「ひふみの法則」です。
ひ=非伝統的なものは食べない
ふ=不自然なものは食べない
み=未経験なものは食べない
「食育」は、知育・徳育・体育の土台となるものです。
食卓は、食べものを大切にする心を育む場所で、それは他人を大切にすることにも繋がっています。
You are what you eat.(あなたは、あなたの食べたものでできている。)
日々の選択が、未来の社会を作っているということを心に留めておきたいですね。
添加物に頼らない「作り置きできる便利な調味料」
万能かえし醤油
-材料-- 丸大豆醤油:1リットル
- 砂糖(粗製糖):200g
- 純米みりん(煮切りみりん※):100g
※加熱してアルコール分を飛ばしたもの
-作り方-
材料を混ぜて、4〜5日置いたら完成!
-ポイント-
醤油1リットルと砂糖300gでもできますが、純米みりんを使用すると上品な味が楽しめます。基本調味料はケチらずにいいものを使いましょう。甘みは合わせる調味料などで調整してください。
-応用編-〇うどんのつゆ
かつおだし:かえし=9:1
〇焼肉のタレ
かえしにニンニクとショウガをおろして入れ、唐辛子を振る。さらにリンゴのすりおろしや味噌を加えると美味しくなる。味が濃すぎたら、純米みりんかリンゴ果汁、または水で薄める。
〇魚の煮付け
純米酒+かえし
〇漬け
刺し身の残りを、かえしとすりごまを混ぜてチャック付きポリ袋に入れ、一晩漬ければ出来上がり。
タマネギ酢
-材料-
*同量と覚える
-作り方-
タマネギをみじん切りにして、熱湯消毒したふた付きのガラスびんに入れ、純米酢を注ぐ。これを冷蔵庫に3日間置いて完成!
-ポイント-
ドレッシングとしても、薬味としても使える優れもの。タマネギのうま味と甘味が酢に溶け出し、酢のカドが取れてやさしい酢になります。これに「万能かえし醤油」とお好きな材料を合わせると、オリジナルドレッシングが簡単に作れます。酢もお好みで黒酢などに変えて、バリエーションを楽しむのも◎!かつおのたたきやカルパッチョには、タマネギだけでも使えます。
-応用編-〇和風おろしドレッシング
タマネギ酢大さじ3+かえし醤油大さじ3+大根おろし大さじ2
〇ゆずドレッシング
タマネギ酢大さじ3+かえし醤油大さじ3+ゆず汁小さじ1+ゆず胡椒小さじ1/2
〇浅漬けの素
タマネギ酢、かえし醤油に塩と水を加えるだけ。
*できるだけその日の分だけ作りましょう。
塩こうじ
-材料-- 麹(こうじ):150g *玄米こうじがオススメ
- 自然塩:50〜60g
- 水:適宜(麹が浸かるか浸からないかが目安)
-作り方-
材料を混ぜ、1日1回かき混ぜながら室温で3〜5日で完成!途中で水分が吸われたら、随時水を足してください。
-ポイント-
完成後は冷蔵庫で保管してください。(保存容器で3ヵ月程度保存可能)
★「塩こうじ」を使ったアレンジレシピを見る
醤油こうじ
-材料-- 麹(こうじ):150g *玄米こうじがオススメ
- 丸大豆醤油:適宜(麹が浸かるか浸からないかが目安)
-作り方-
材料を混ぜ、1日1回かき混ぜながら室温で1〜2週間で完成!途中で水分が吸われたら、随時醤油を足してください。
-ポイント-
塩分が少ない場合、まれにカビが生えることがりますのでご注意ください。完成後は冷蔵庫で保管してください。(保存容器で3ヵ月程度保存可能)
★「醤油こうじ」を使ったアレンジレシピを見る
上記以外にも、下記の参考資料には、添加物に頼らない調味料や保存方法がたくさん紹介されています。(冷蔵庫であじの干物、手軽にみりん干し、果汁の凍結濃縮保存、など)
添加物や調味料について、もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
【参考】
書籍『素朴な疑問―食品の裏側から くらしの中の添加物・調味料入門』安部司(著)