"みりん"には「本みりん」と「みりん風調味料」がありますが、どんな違いがあるかご存知ですか?
簡単に言うと・・・
「アルコールが含まれているかどうか」
です。
「本みりん」は、醸造によって作られたお酒の仲間。
アルコールを含むため「旨みが食材にしみ込みやすい」「臭みを抑える」などの効果があります。
お酒として飲めるため、酒税がかかるのでややお高めです。
「みりん風調味料」は、水アメなどの糖類に、うまみ調味料を加えてみりんに似せた調味料。
アルコールをほぼ含まないため、アルコールによる調理効果はありません。
酒税がかからないため比較的安く売られています。
そもそも、みりんを使う目的は
- 料理にテリやツヤを与える
- まろやかな甘みを加える
- 素材を締める(煮崩れを防ぐ)
- 臭みを抑える(アルコールによる効果)
などがあります。
「本みりん」は熟成して作られるため、多種類の糖類やアミノ酸などの旨み成分が豊富。
またアルコールにより旨み成分が食材にしみ込みやすくなり、味が均一に仕上がります。
深いコクと旨み、アルコールによる調理効果を求めるなら、発酵して作られた添加物のないみりんがおすすめ。
選ぶ際は、手首を返してパッケージの裏面を見ることを心掛けてみてはいかがでしょうか。
また上記以外にも、食塩を加えた「みりんタイプ調味料(発酵調味料)」というものも市販されています。(本みりんに食塩を加えたものもこれにあたります。)
<<おまけ>> みりんは酒と砂糖で代用できる?
基本的にみりんの代用は、
「料理酒:砂糖=3:1」でできます。
だたし、砂糖の甘みは一種類だけなので、みりん(本みりん)のような深いコクと旨みは生まれません。テリやツヤをつけることもできません。また、料理酒には食塩が含まれているので、その分の塩分量を考えて味付けをする必要があります。
毎日の料理に欠かせない調味料は、用途に合わせてできるだけ良いものを選びたいですね。
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