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お酒と健康的に付き合うための栄養学
2018年12月14日

お酒と健康的に付き合うための栄養学

現実からちょっと離れて「いい気分」になれるのがお酒の効用。

しかし、いくら楽しくても飲みすぎには要注意!
お酒と健康のバランスを上手にとって、楽しむのがいちばんです。

今回は、お酒と健康的に付き合うための方法を、食事や栄養の面からご紹介します。



-目次-
1. アルコール量とカロリーは関係ある?
2. 健康飲酒なら「一日一合」
3. お酒を飲むとビタミンが不足する!?
4. お酒を飲むときにおすすめの食品・栄養素
5. 食べ方・生活習慣のポイント




1. アルコール量とカロリーは関係ある?


主な成分のカロリー(1gあたり)を見てみると、アルコールは脂質の次にカロリーが高いことがわかります。

  糖質:4kcal
  たんぱく質:4kcal
  脂質:9kcal
  
アルコール:7kcal

そのため、アルコール量が多いとカロリーも高くなりますが、アルコール量が少なくても甘くて飲みやすいお酒は、糖質が多いので気をつけたいところです。



《主なお酒のアルコール量・カロリー・糖質》




2. 健康飲酒なら「一日一合」



厚生労働省の示す指標では、"節度ある適度な飲酒"は1日平均純アルコールで20g程度。

ビールなら中瓶1本(500ml)、日本酒なら1合(180ml)、ワインなら200ml、焼酎[25度]なら100ml、ウイスキーなら60mlが目安です。

それよりも多めに飲む日があっても良いですが、男性は純アルコール量で1日60gまで、男性に比べて体が小さい女性はその半分の30g程度を上限にしましょう。






3. お酒を飲むとビタミンが不足する!?



お酒を飲むときは、ビタミンが不足しがち。

その中でもアルコールの影響が大きいのは【ビタミンB1】。アルコールを代謝する際に消費されるだけでなく、アルコールの利尿作用によってビタミンB1の排出も促進されてしまいます。
ビタミンB1の主な働きは、糖分を分解してエネルギーに変えることです。アルコールに含まれる糖分を分解する際にも大量に消費されるため、不足しがちになります。ビタミンB1が不足すると、糖分をエネルギーに変えることができなくなり、疲れやすくなります。

【ナイアシン】もアルコールを分解する際に補酵素として消費されます。そのため、ナイアシンが不足したり、お酒の量が多いと、アルコールの分解が追いつかず、結果頭痛や吐き気、二日酔いなどが起こります。お酒を飲む際にはぜひ取り入れたい栄養素です。

また、体内に入ったアルコールは、肝臓で酵素によって分解されるため、肝機能を高めて酵素の働きを活性化させる食事も良いでしょう。良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルを十分に取れる食べ物がおすすめです。

お酒を飲むときのおつまみは、味が濃くて塩分や脂質が多めになりがちなので気をつけましょう。




4. お酒を飲むときにおすすめの食品・栄養素



【ビタミンB1】
玄米、豆類(大豆・大豆製品)、豚肉、うなぎ、アーモンドやナッツなどの種実類 など

【ナイアシン】
かつお節、落花生、かぼちゃ など

【良質のたんぱく質】
大豆・大豆製品、枝豆、納豆 など

【肝機能を強化するタウリン】
アサリ、タコ など




5. 食べ方・生活習慣のポイント


●食べながらゆっくり飲む



空腹でお酒を飲むと、アルコールの吸収が早くなり、胃や肝臓に大きな負担となります。前述のようなおすすめの食品を食べながら、ゆっくり飲みましょう。



●水分をとる



水分不足にならないよう、多めに水をとりましょう。



●翌朝は野菜たっぷりの味噌汁を



酒席の翌朝は、野菜たっぷりの味噌汁でリセット!味噌でビタミンB群を補います。野菜は過剰な塩分を追い出すカリウムを補うことができ、食物繊維も取れます。



●休肝日も大切に



お酒を飲まない休肝日には、栄養バランスの整った食事と十分な睡眠で体をゆっくり休めましょう。食事は和食がおすすめです。





食生活と栄養バランスに気をつけて、酒席や外食が多くても元気に過ごしたいですね。
玄米酵素もご一緒にどうぞ。



【参考】健康日本21(厚生労働省)