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コレステロールは低すぎも良くない?!理想のコレステロール値と危険度チェック
2024年07月25日

コレステロールは低すぎも良くない?!理想のコレステロール値と危険度チェック


脂質は体になくてはならない重要な栄養素の1つですが、「こってりした料理が大好き」「甘い洋菓子がやめられない」と、つい取り過ぎてしまうことも多いのでは。

今回は、前回に引き続き、気になる健康診断結果の中からコレステロールに焦点を当てて解説いたします。



重要な役割をもつ「コレステロール」



体の中で脂質がうまく処理されなくなったり、食事からとる脂質が多すぎたりすると、血液中の脂質が増えてしまいます。

この血液中に含まれる脂質を「血中脂質」といい、主なものはコレステロールと中性脂肪です。

「コレステロール」と聞くと、あまり良くないイメージがありますが、細胞膜やホルモン、ビタミンDの材料になる、消化液(胆汁)の成分になる、などの重要な役割をもっています。

例えば、細胞には細胞膜を介して栄養分のやりとりをする、細胞間の情報交換を行う、などの機能がありますが、コレステロールが不足するとうまく働かなくなってしまいます。

体に必要なコレステロールは食品から摂取されるほか、多くが肝臓などで糖質や脂肪酸から合成されます。

合成される量は体内で調整されて一定に保たれていますが、取り過ぎるとバランスがくずれる危険があるので注意が必要です。




善玉と悪玉って何が違うの?



食事で摂取したコレステロールや肝臓で合成されたコレステロールは、肝臓から血液によって全身の細胞に運ばれます。

しかし、コレステロールは脂質なので、水分(血液)に溶けません。

そこで特殊なたんぱく質と結合し「リポたんぱく」という粒子をつくって、血液中を移動します。

この血中のたんぱく質と結合したコレステロールが、HDLコレステロールと、LDLコレステロールです。

HDLコレステロール
細胞が使い切れなかったコレステロールや、動脈の壁に付着しているコレステロールを回収して肝臓に戻す。
この働きがあることから「善玉コレステロール」と呼ばれています。
保健指導判定値 39以下/受診勧奨判定値 34以下
LDLコレステロール
肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ。
増えすぎると余分なコレステロールが血液中を循環したままになり、血管壁にたまってしまいます。
溜まったコレステロールが動脈硬化の促進要因になることから、「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
保健指導判定値 120以上/受診勧奨判定値 140以上




理想のコレステロール値は?



コレステロール値は、動脈硬化をはじめとするさまざまな病気を見つける手がかりになります。

3つの数値の比率で危険度をチェックしてみましょう。


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 動脈硬化の危険度チェック
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@HDL(善玉)コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールの比率でみる方法

LDL ÷ HDL = 1.5以下が理想
基準値は2.0以下、2.5以上は動脈硬化のリスクあり

A総コレステロールとHDL(善玉)コレステロールでみる方法

(総コレステロール−HDL)÷ HDL = 3以上だと注意


***


コレステロールは私たちの体にとって欠かせないもの。

多すぎると動脈硬化など心疾患の原因になりますが、少なすぎても細胞膜や血管が弱くなってしまい脳出血などの原因となってしまいます。

悪玉コレステロールを増やさないためには、肉やバターなど飽和脂肪酸を含む食品を控えめにし、オメガ3系の油を選ぶのがオススメです。

また、取り過ぎたコレステロールを減らす食生活も心がけましょう!




【参考文献】
脂質(全国健康保険協会)
【脂質異常症】 コレステロールと中性脂肪がたまると...(全国健康保険協会)
一生役立つ きちんとわかる栄養学』(西東社)
[動画]基準値内でも未病が分かるかも!コレステロールの検査結果の見方のコツ
未病・予防の専門医・池田和子先生による 食を中心とした予防医療講座







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