今年は数年ぶりに忘年会を開催される方も多いのではないでしょうか。
楽しいと、つい食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまい、なんとなく体が重い、胃腸が疲れて食欲がわかない…という方もいらっしゃることと思います。
そんな時は、可能なタイミングで胃腸や内臓を休ませてあげましょう。
食べることは、体にとっては負担?!
「食べる」という行為は、体にとても負担がかかることです。
寝る直前に食事をした時、食べ過ぎてしまった時などは、特に負担を増やしてしまいます。
私たちが食べた食べものは、咀嚼により細かくされながら、唾液により一部が分解されて胃へ移動します。
胃では、胃酸と消化酵素の働きでさらに細かくなり、十二指腸に送られます。
十二指腸では膵臓や胆嚢からさまざまな消化酵素が分泌されて混ざり合い、小腸へ送られて消化・吸収されていきます。
小腸で吸収しきれなかった水分とミネラルが大腸で吸収され、残りかすは便として出されます。
食べるものにもよりますが、胃で平均2〜3時間、小腸で5〜8時間、大腸で15〜20時間かかり、食べてから排泄されるまでに、およそ24〜72時間かかると言われています。
栄養が吸収された後も、肝臓をはじめ多くの臓器でさまざまな代謝酵素が働き、必要な物質に変換してそれを全身の細胞に届けています。
断食・ファスティングのメリット
1日3食を食べるということは、胃腸がほとんど休まず動き続けているということになります。
そのため、食事をとらずに胃腸や内臓を休めることを目的とした
断食やファスティングが注目を浴びています。
胃腸や内臓を休ませると、内臓の疲れをリセットできるだけでなく、腸内環境を整えて炎症を抑えたり、老化のスピードを遅らせたり、ミトコンドリアの生まれ変わりを促したりといった効果があることがわかっています。
また、身体の排泄モードのスイッチがオンになると言われています。
体内にたまった老廃物をどっさり出してスッキリすると気持ちがよいものですよね。
断食後の食事再開のポイント
断食やファスティングにはさまざまなやり方がありますが、半日あるいは1日食事を抜くだけでも効果が期待できます。
例えば、睡眠時間を考慮したうえで夕食を抜く半日断食は、12時間以上食べものを断つため、小腸を休ませるのにちょうど良いです。
半日断食をした時のポイントは、断食が終わった時にいきなりたくさん食べないこと。
お粥や重湯などで胃を慣らしながら徐々に平常食に戻していきましょう。
全く食べない断食をするのはちょっと…という方には、
食事の代わりに玄米酵素ハイ・ゲンキを食べる「置き換えプチ断食」もオススメです。
詳しいやり方は
こちらのページをご覧ください。
***
断食に慣れてくると、空腹の時間に集中できるようになり、体が軽く感じられるようになるでしょう。
ただし、健康な人以外が実践するのには注意が必要です。
自己流で行うことに不安がある場合は、医師や専門家のもとで健康状態をチェックしたうえで、正しい指導を受けてから行いましょう。
【出典】
『温活検定公式テキスト 冷え知らず先生が教える温活百科』
一般社団法人 日本温活協会 監修
【参考】
『健康美人をつくる50の食習慣 FOOD LIST』
管理栄養士 加藤初美(著)
【関連記事】
科学的に証明!少食がよい理由
もう断食はツラくない!?空腹を感じにくいプチ断食(ファスティング)
日常生活で取り入れやすい『間欠的ファスティング』とは?