最近体重が増えてしまった…
お腹周りが気になる…
と、ダイエットを目的に脂質や糖質を制限している人もおられるのではないでしょうか。
確かに、余った脂質や糖質は、吸収しきれずに脂肪として体内に蓄えられてしまいます。
とはいえ食事を楽しめなくなるのもつらいですよね。
大切なのは取り込んだ糖や脂肪をエネルギーに変えるのに必要な栄養素を一緒にとること。
特にビタミンB群は、糖や脂肪を燃焼させるうえで欠かせません。
糖質・脂質をエネルギーに変えよう
栄養素を分解してエネルギーに変えるためには「酵素」が必要。
そして、酵素を働かせるために必要な「補酵素」の役割を果たすのがビタミンB群です。
ビタミンB群は、玄米、豆類、ナッツ類などに多く含まれます。
不足すると糖質や脂質がうまく燃焼しないだけでなく、疲れやすくなったりイライラしたりします。
○ビタミンB1
糖質を燃やすのに必要。
疲労回復に役立ち、脳神経の働きを助ける。飲酒後のアセトアルデヒドの代謝にも関与。
○ビタミンB2
脂質を燃やすのに必要。
皮膚や粘膜の機能維持や成長にも関わるため、美容にも欠かせないビタミンの1つ。
○ナイアシン
糖質、脂質、たんぱく質の代謝に欠かせないビタミンB群の仲間。
皮膚や粘膜を健康に保つ。アルコールの分解にも関わる。また、脳神経を正常に働かせる効果も。
たまった脂肪を燃焼させる運動
カラダにたまった脂肪を減らすためには「有酸素運動」を長時間行う方が効果的です。
●無酸素運動
瞬間的に強いパワーを必要とする運動(短距離走、重量挙げなど)
エネルギー源として主に糖質が使われます。
●有酸素運動
長時間続けられる運動(ウォーキング、エアロビクス、ジョギングなど)
エネルギー源として脂肪の利用が多くなります。
運動ができない時は「ながら歩き」
運動は苦手…という人でも楽にできるのが
「ながら歩き」です。
ながら歩きのメリットは、「いつの間にか運動をしていることになっている」ということです。
歩くこと自体が目的になるウォーキングに比べると精神的に楽ですし、
・ショッピングをしながら
・音楽を聴きながら
・できるだけ階段を使う
など、運動が得意ではない方でも日常生活の中で気軽に取り組むことができます。
季節の移り変わりを楽しみながら、無理のない範囲で運動を心がけましょう。
【参考】
『健康美人をつくる50の食習慣 FOOD LIST』管理栄養士 加藤初美(著)
『新・野菜の便利帳 健康編』高橋書店
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