いつまでも若々しい見た目をキープするため、髪の健康は男女問わず気になりますよね。
そんなお悩みで多いのは「白髪」と「薄毛」。
実は、
“生まれたての髪はすべて真っ白”という事実をご存知でしょうか?
今回は、髪が作られるしくみと、髪に嬉しい栄養素をご紹介します。
生まれたての髪はすべて真っ白
ヒトの髪の色を決めているのは、「メラニン色素」という物質です。
毛根で作られた直後の髪にはメラニン色素が含まれていないため、生まれたての髪はすべて真っ白。
白い髪にメラニン色素が取り込まれることで、黒髪になります。
そのため、メラニン色素を上手く作れないと、色が着かないままの"白髪"が生えてきます。
原因は加齢や遺伝のほか、ストレス、食生活の乱れなども影響するといわれています。
ちなみに、白髪を抜くと増えると聞くことがありますが、毛根が傷つき髪が生えなくなることはあっても、抜くことが原因で白髪がさらに増えることはありません。
髪は血液から栄養を取り込む
毛根の先にある毛乳頭という部分が、毛細血管から栄養を取り込み、周囲の毛母細胞へと供給します。
栄養を取り入れた毛母細胞は、分裂を繰り返し毛髪を作ります。
そのため健康的な髪を育てるには、髪に必要な栄養をとって、血行を良くして、しっかりと細胞に送り届けることが大切です。
髪ができるしくみ
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毛根の一番先にある毛乳頭という部分が毛細血管から栄養を取り込み、周囲の毛母細胞へと供給します。
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栄養を取り入れた毛母細胞は、分裂を繰り返すことで毛髪を作り出します。
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毛母細胞の周りにはメラノサイトと呼ばれる色素細胞があり、ここでメラニン色素が作られます。
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生まれたての白い髪がメラニン色素を取り込むことで、黒髪になります。
メラノサイトがメラニン色素を作るには、チロシナーゼという酵素の働きを必要とします。このチロシナーゼが減少したり、メラノサイトの機能が低下、またはメラノサイト自体が何らかの原因でなくなってしまうなどにより、色が着かないままの髪が頭皮から生えてきます。これが白髪の正体です。
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健康な髪に必要な栄養素
たんぱく質
髪の主成分はケラチンというたんぱく質で約90%を占めます。たんぱく質を十分に取りましょう。
(大豆、大豆製品、魚介類など)
亜鉛
DNAやたんぱく質の合成に働きます。髪の主成分であるケラチンを作るのに大切な栄養素です。
(牡蠣、魚介類、アーモンド、納豆、玄米など)
ビタミンB群
頭皮の新陳代謝を活発にし、髪の成長を助けます。特にビタミンB2とB6は、皮脂の分泌を抑制し、皮膚の新陳代謝を促す作用があります。
(ビタミンB2:納豆、卵、大豆、玄米、緑黄色野菜など)
(ビタミンB6:魚介類、種実類、にんにく、玄米など)
ビタミンE
血行を良くする働きがあり、頭皮に栄養素をスムーズに運べるようにします。
(ごま、アーモンド、玄米、大豆など)
外側からのケア
頭皮を「ほぐす、押す、引き上げる、軽くたたく」などのマッサージを行うことで、血液の循環が良くなり、毛根に栄養を多く供給することができます。
頭皮マッサージは、入浴の際に行うとより効果的です。
シャンプーやコンディショナーも、髪を傷める成分を使用していない安心な製品を選び、頭皮と髪をいたわってあげましょう。
若さを保つため、健康な髪の保持を目指しましょう。