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「冷え症」と「低体温症」の違いとは?冷えに負けない食事&生活習慣
2022年01月27日

「冷え症」と「低体温症」の違いとは?冷えに負けない食事&生活習慣

寒さが身にしみるこの頃。

「寒くてよく眠れない...」
「手足が冷えて家事や仕事がつらい...」
「手が触れたら冷たいと言われた...」


こんな方も多いのではないでしょうか。


ところで、「冷え症」「低体温症」が別物であることをご存知ですか?



「冷え性」と「低体温症」の違いとは?



「冷え症」は、末端血管の血液障害のこと。手足の冷えはほとんどがこの「冷え症」です。

周囲の人はそれほど寒く感じない時でも、手足の先などが冷たいなどの自覚症状があります。

「手足の冷え」を自覚している人は、年齢を追うごとに増えていること、女性に多いことが下のグラフからわかります。






一方、「低体温症」とは、深部体温が下がり、直腸が35度以下の状態を指します。体温も35度台になっていることが多く、自覚症状がほとんどありません。

低体温症になると、全身の新陳代謝が滞り、免疫力も低下、風邪、アレルギーなども発症しやすくなります。疲れ、肩こり、月経痛、不眠などの原因にも。

低体温症の人は、こまめに体温を測り、早めの対策を心掛けましょう。



冷えは現代病のひとつ。原因は環境の変化など



人間の体は、寒いときは血管を収縮させて体温が逃げるのを防ぎ、暑いときは血管を拡張させて体温を発散させます。このような体温調節機能をしているのが自律神経です。

ところが、ストレスや寒暖差などによる環境の変化、栄養の偏りなどによって自律神経が乱れると、必要以上に血管を縮めてしまい血行が悪くなってしまいます。

それ以外にも、貧血(血液量が少ない)、低血圧(血液の流れる力が弱い)、動脈硬化(血流が悪い)などが原因で、末端の血管まで血液が流れにくいため、冷えが起こることもあります。

その他、無理なダイエットやボディラインを整えるきつい下着なども、血行不良の原因となります。



冷えにオススメの栄養素と食品



冷えに負けない体は、規則正しい食習慣とバランスがとれた栄養素によって作られます。抗酸化作用と血行促進効果のある栄養素を意識して取りましょう。


おすすめ栄養素

ビタミンE

抗酸化作用で血液をキレイにし、血液循環を高めます。
→ごま、ナッツ、玄米、大豆、かぼちゃ など

ビタミンC
ビタミンEとともに抗酸化作用を発揮。鉄分の吸収を助けて貧血予防にも。
→小松菜、れんこん、ブロッコリー、ピーマン、レモン など

セレン
過酸化脂質の発生を抑え、分解をサポートします。
→玄米、カツオや牡蠣(かき)などの魚介類、ねぎ、にんにく など

たんぱく質
内臓や骨、筋肉、皮膚、毛髪など、ほとんどがたんぱく質でできていて、血液が体中に行き渡るのに必要な栄養素です。
→大豆、大豆製品、枝豆、もやし など

ビタミンB1
糖質をエネルギーに変えたり、筋肉の疲労を分解するのに必要です。
→玄米、大豆、大豆製品、豚肉、うなぎ など

鉄・銅
貧血を防いで冷えを取る働きがあります。
→大豆製品、ひじき、切り干し大根、あさり など

イソフラボン
冷え性の予防はもちろん、更年期障害の軽減や骨粗鬆症の予防にもなります。
→大豆、大豆製品、きな粉 など



おすすめ食品

香味野菜やスパイスは血のめぐりをよくし、体を芯から温める働きがあります。
→にんにく、にら、ねぎ、生姜、シナモン、こしょう、山椒 など



避けたい食品

●過度な糖分や脂肪は中性脂肪を増やし、塩分は体液の濃度を上げ、血行不良の原因となります。
→脂っこい料理、甘みの強いお菓子、塩分の多い料理 など

●熱帯地方の食べ物や夏が旬の食べ物は、水分が多いため取りすぎると体を冷やす性質があります。
→きゅうり、なす、トマト、バナナ、梨 など



冷えを防ぐ生活習慣のポイント




適度な運動で筋力アップ
筋肉は体が生み出す熱の約6割を作り出しています。ストレッチやマッサージで筋肉の凝りをほぐすことも効果的です。

お風呂で体を心から温める
お風呂はシャワーで済まさず湯船につかって体を芯から温め、血のめぐりを良くさせましょう。

体を締め付ける下着や服装を避ける
きつい下着など体を締め付ける服装は避け、マフラーやストールを巻いたり、靴下をはいたりするなどして首や足首を冷やさないようにしましょう。

食習慣を見直す
多飲・多食・過食はできるだけ避けましょう。無理なダイエットによる栄養の偏りも冷えを招きます。

規則正しい生活を心がける
夜更かしや朝寝坊を避けて、生活リズムを整えることも大切です。

ストレスをためない
気持ちを明るくしてストレスをためないようにしましょう。





体の中から温めて、冬の寒さに負けない体を目指しましょう。