各地で連日のように猛暑日が続いていますね。
エアコンなどのない時代の日本人は、食事や生活のさまざまな工夫で暑さを和らげ、涼を楽しんでいました。
厳しい暑さが続くと、気持ちに余裕がなくなることがあります。
そんなときこそ「自然のチカラを利用して涼を感じる」という昔からの知恵、
“五感”を刺激して、夏を乗り切っていきましょう。
五感で涼しさを感じる工夫
みる(視覚)
爽やかさや冷たさを感じるものを見ると、体感温度を下げる効果が。
涼しさを感じる色(寒色系)、深緑の森、水の流れ、ガラス、金魚鉢 など
きく(聴覚)
涼しげな音に耳を澄ませると、暑さを忘れてリラックスできます。
風鈴の音、さざ波の音、滝の流れ落ちる水の音 など
かぐ(嗅覚)
爽やかな香りで気持ちを落ち着かせてリフレッシュ!
森や竹林の香り、潮風の香り、アロマオイルやお香 など
ふれる(触覚)
水の冷たさや風の流れ、素材など、肌で涼を感じて清涼感UP!
打ち水、うちわ・扇子、すだれ、い草、麻 など
あじわう(味覚)
食べ物で涼感と季節感を味わうことができます。
そうめん、冷や麦、冷たい蕎麦、夏野菜、スイカ、かき氷 など
具のないそうめんはNG!
涼しさを感じられ、冷たくて食べやすい「そうめん」や「冷や麦」などの麺類は、夏に登場する機会も多いはず。
しかし、このとき気をつけたいのが「栄養バランス」。麺類単品だけでは炭水化物に偏るので、ビタミン・ミネラルが不足する食生活になりがちに…。
例えば、1食をそうめんだけで済ませると…
これだけの栄養が不足してしまいます。
栄養素をエネルギーに変える(代謝)には、ビタミンやミネラルなどが必須!
とくに
炭水化物の代謝には、ビタミンB1、ナイアシンなどのビタミンB群が必要となります。
麺類を食べるなら、良質なタンパク源でビタミンB群も含まれる大豆製品、栄養豊富な旬の夏野菜、さらにビタミンB1の効果を高めてくれるアリシンを含む食材(ねぎ、ニラ、にんにくなど)を使った副菜をプラスしましょう。
玄米酵素でビタミンB群を補うのもおすすめです。
夏バテの主な症状と原因
夏に起こるカラダの不調を総称して「夏バテ」と呼んでいますが、主な原因は
- 体内の水分やミネラル不足
- 暑さによる食欲低下、栄養不足
- 急激な温度差(暑さとエアコンなどの冷え)による自律神経の乱れ
などです。
とくに自律神経は、体温調節、血流や胃腸の働き、睡眠、ホルモンなどにも関係しているため、その働きが乱れると全身にさまざまな症状を引き起こす原因になります。(食欲不振、胃腸機能の低下、倦怠感、お通じの不調、頭痛、むくみ など)
食べて夏バテ対策
疲れを溜めないためには、代謝をスムーズにするビタミンB群(玄米、大豆、緑黄色野菜など)を取り入れるようにしましょう。
汗と共に失うナトリウムやカリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルを食事から補給することも大切です。
【参考】
夏バテ防止には「簡単酵素ドリンク」でビタミン・ミネラル・水分補給!
また、冷たいもので暑さをしのぐだけでなく、体の中から自然に冷やしてくれるきゅうりやトマト、ピーマンなど旬の夏野菜もおすすめです。
【参考】
夏に取りたい旬の野菜とおすすめの食材
栄養バランスのよい食事をとることが基本ですが、食欲がないときは「量より質」を心掛けましょう。
まだまだ暑い日が続きますが、夏を楽しみながら、元気に乗り切りましょう!
【関連記事】
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