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日本人のカラダは湿気やすい!?梅雨のむくみ対策
2021年05月28日

日本人のカラダは湿気やすい!?梅雨のむくみ対策

穏やかな春を過ごし一息ついた後は、長雨の続く季節がやってきます。

今年は例年よりも早く梅雨入りしている地域が多く、長い梅雨になると予想されているそうです。

梅雨は気温や湿度が上がりはじめ、「なんだか体が重だるい…」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

朝、起きたらまぶたが重くて顔がパンパン…
指輪がきつくてとれなくなる…
靴下のあとがくっきり残る…


なんてこと、ありませんか?

この時期に起きやすい症状である「むくみ」は、カラダの水分が停滞することで起こります。

今回は、梅雨のむくみ対策についてご紹介します。



そもそも"むくみ"ってなに?



血液中の水分が、血管やリンパ管の外にしみだして、手足、顔などの皮膚の下に溜まった状態のことをいいます。

その原因は、静脈やリンパ管の水分がスムーズに流れていないため。

むくみは全身で起こる症状ですが、心臓から遠い箇所や、重力の影響を受ける足などは、血液やリンパ液がたまりやすくなります。



むくみの原因



  • 長時間立ちっぱなし
  • 運動不足
  • 冷えや血行不良
  • 水分や塩分のとりすぎ
  • ホルモンバランスの乱れ
  • たんぱく質不足(※)
  • 循環機能の低下
など

※血液中の血清に最も多く含まれているたんぱく質の一種であるアルブミンは、血液中の老廃物や余分な水分を回収し、排出する役割をもっています。



日本人のカラダは湿気やすい!?



島国である日本は海に囲まれているため、全方位から湿気が入り込みやすい環境で生活しています。

そのうえ梅雨は、長雨と気温の上昇で、さらに湿度の高い環境に。

すると十分に汗をかくことができず、体内に余分な水分や老廃物が溜まりやすくなり、全身の巡りが悪くなります。

東洋医学では、このような不調を引き起こす湿度や湿気のことを「湿邪(しつじゃ)」と呼び、むくみは湿邪による症状のひとつ。そのほか、カラダのだるさや鈍い痛み、頭痛、胃の不調、血行不良による冷え症状もおこりやすくなります。



梅雨のむくみ対策におすすめの食べ物


むくみ対策のポイントは、カラダの巡りを良くして、余分な水分を外へ出すことです。


【夏野菜】


カリウムが豊富で、余分な水分を排泄してくれる働きがあります。さらにビタミン・ミネラルが酵素の働きを助け、代謝をサポートしてくれます。
また夏野菜は水分も多くカラダを冷やしやすいので、血行を促進して温める食材(生姜、にんにく、山椒、ねぎなど)と一緒にとることがおすすめです。


【梅干し】


梅に豊富に含まれるクエン酸が代謝を活発にします。酸味が食欲増進、唾液の分泌、胃酸の分泌を促して消化力もUP。さらに殺菌効果で食中毒を防いでくれます。


【大豆製品】


代謝に役立つビタミンB群が豊富。さらに大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどたんぱく質(※)が豊富です。
※血液中の血清に最も多く含まれているたんぱく質の一種であるアルブミンは、血液中の老廃物や余分な水分を回収し、排出する役割をもっています。


【小豆】


利尿効果があり、むくみの解消に。外皮には食物繊維が多いので、便秘解消にも役立ちます。さらにビタミンB1が糖質の代謝を促進。東洋医学では腎の経絡によいとされ、身体を温める、水分代謝、解毒作用があるといわれています。


【香辛料】


 唐辛子やカレー粉などの香辛料は、発汗作用で代謝や胃腸の働きを高めてくれます。


【生姜】


 生姜を加熱して生まれる「ショウガオール」は体を温め、代謝促進、巡りをよくしてくれます。


【にんにく】


 におい成分であるアリシンがビタミンB1と結合して「アリチアミン」という物質に変化、ビタミンB1が吸収されやすくなり、体内で効果を発揮します。


【みょうが】


 独特な香りの成分であるアルファピネンは、食欲増進、呼吸器の機能を高め血液の循環をよくします。またカンフェンという成分には、抗炎症作用、抗菌作用があります。



日々の習慣でもむくみ対策を



ストレッチや入浴など、日々の生活でできる対策もあります。

  • ストレッチやマッサージで血行促進
  • 運動をして筋肉を動かす(ウォーキング、つま先立ち、軽い屈伸運動などでもOK)
  • 長時間同じ姿勢でいないようにする
  • お風呂は湯船にしっかり浸かる
  • 冷たい飲み物ばかりとらない
  • アルコールを控えめに
  • 塩分のとり過ぎに注意する
  • エアコンによる冷えに気をつける
  • 体を締め付ける服は避ける





梅雨のむくみ対策で、心身ともにスッキリ過ごしましょう。