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寒い季節にほっこり美味しい♪おでんの歴史からご当地おでんまでご紹介
2021年01月29日

寒い季節にほっこり美味しい♪おでんの歴史からご当地おでんまでご紹介

多くの人に愛される、冬の寒い日にぴったりな食べ物「おでん」。お出汁が中までじゅわっと染みて、からだが温まりますよね。

そんなおでんですが、最初は出汁で煮込んだ今のような形ではなかったそうです。

今回は、おでんの歴史や語源、全国ご当地おでんなどをご紹介します。


おでんの語源



おでんの始まりは、今から1200年以上前。拍子木形に切った豆腐に、竹串を打って焼いたものに、味噌をつけて食べことが起こりと言われます。

その形が、田植え時の豊穣祈願の楽舞「田楽舞」に似ていたため、「豆腐田楽」と呼ばれるようになったそうです。豆腐田楽の「田楽」に「お」を付けた「おでんがく」から、おでんと名付けられました。


おでんの種類が豊富に



その後おでん(味噌を塗って焼く田楽)の種類も、ナス、里いも、こんにゃく、芋、あゆ、ヤマメなどと増えていきました。魚の場合は「魚田(ぎょでん)」と呼ばれていたそうです。

串に刺された田楽は、その手軽さから「江戸時代の庶民のスナック(今で言うファーストフード感覚)」として人気を集めました。中でもこんにゃくの人気は高く、江戸時代の女性が好きなものを示した言葉、「芝居、こんにゃく、いも、タコ、かぼちゃ」の中に挙げられていたほどです。


焼き田楽から、煮込みおでんへ



その後、こんにゃくを昆布だしの中で温め、甘味噌をつけて食べるようになりました。この煮込み田楽が、出汁たっぷりの今のおでんの原型といわれています。

「早い」「うまい」が求められた江戸時代においては、温めて、味噌を塗ってと手間のかかる味噌おでんより、醤油ベースの汁で煮込むおでんが注目を浴びました。

煮込みおでんが盛んになると、大根やはんぺん、ちくわぶなどが入れられるようになり、明治初期には庶民的な食べ物として親しまれるようになりました。


全国ご当地おでん



おでんには、スープの出汁やベース、具材など、各地域それぞれに特徴があります。そんな全国の「ご当地おでん」をいくつかご紹介します。

●青森おでん
生姜入りのみそダレに付けて食べるおでん。具材はホタテやたけのこなど山海の幸、また黒ではなく白いこんにゃくが特徴。

●関東風おでん
醤油とかつお節をきかせた昔ながらのおでん。はんぺんやちくわぶ、魚の練り物が入っている。

●静岡おでん
だし粉(いわし・かつおを粉状にしたもの)をかけて食べるおでん。黒はんぺんやなると巻といった具材も特徴。

●味噌おでん
赤味噌(八丁味噌)を使ったこってり甘辛味とまっ黒なつゆが特徴の、名古屋の名物おでん。

●金沢おでん
魚介ダシをベースにした出汁やスープに、バイ貝やふかし、カニ面など、地元の食材を使ったおでん。季節を問わず一年中食べられる。

●関西風おでん昆布と醤油であっさりした味わいのスープに、豆腐や京野菜でヘルシーに仕上げたおでんが一般的。

●九州おでん
鶏からとっただし汁に、九州特有の甘いしょう油で味付けされてたおでん。魚のすり身で餃子を包んだ「餃子巻」が具に入る。

●沖縄おでん
かつおベースのスープに、テビチ(豚足)やウィンナー、青菜が入っているのが特徴のおでん。





皆さんのご家庭、地域では、どんなおでんが食べられていますか?同じ日本ですが、食の異文化交流をしてみるのも良いかもしれませんね。