皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日は「大寒」、一年で最も寒さが厳しいといわれる日です。
この時期に手作り味噌を仕込むという方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか。味噌のほかにも、酒や凍り豆腐、寒天なども
この時期に仕込まれるとのこと。
朝は寒くて起きるのがつらいけれど、この寒さがあるゆえに
楽しめる食材が多くあることに感謝です♪(n´v`n)
このところ夜中にトイレにに起きる回数が増えた、という方。
それはもしかすると「冷え」が原因かもしれません。
「冷え」が引き起こす症状は多彩で、実は気づかないうちに
「冷え性」が進行している可能性も。
今回は、"万病の元"といえる「冷え」についてのお話です。
人の体温は、主に摂取した食物を分解・代謝することで発生する
熱エネルギーによって得られ、血液により全身に運ばれていきます。
成人は36.8℃、お年寄りは36.5℃、赤ちゃんは37.0℃くらいが平均的な体温です。
この体温は基本的にいつも一定に保たれ(人間は恒温性動物)、
気温などによる周囲の温度変化に左右されることはありません。
逆に、体温の大きな変動は生死に関係してきます。
そのため、人間の体は、体温が上がると発汗して体温を下げ、
体温が下がると、震えることで発熱を促します。
つまり、高度な体温調節機能をもっているというわけです。
あるクリニックの先生によると、「お腹や太ももに手のひらを当ててみて、
手の方が温かく感じたら(冷え性の)要注意」とのこと。
一般的には、体の中心体温(直腸温)が35℃以下になると「低体温」といいます。
冷えは万病の元、とわよくいわれますが、低体温になると、
体には健康をおびやかす様々な不調が現れてきます。
【低体温により現れる体調の変化】
●免疫力の低下
(風邪・感染症・花粉症・アレルギー疾患を起こしやすい)
●がん細胞が発生しやすくなる
(遺伝子などの誤作動が多くなる。がん細胞は35℃を好みます)
●基礎代謝力の低下
(肥りやすくなる)
●新陳代謝が不活発になる
(肌荒れ、顔色が悪い、疲労感、むくみ、便秘、腰痛、腹痛、肩こり、不眠など)
こうした低体温の人、あるいはそれに近い人が現代人には多いのです。
さて、その原因はというと…
---低体温の原因----
1.冷房のきいた快適な生活環境
2.お風呂に入らず、シャワーで済ませる生活習慣
3.体を締め付ける下着
4.運動不足
5.睡眠不足(夜更かし、不規則な生活、不眠症)
6.乱れた食習慣(夜遅い食事、朝食抜き、冷たい物・甘い物の取り過ぎ)
7.季節はずれの果物や野菜の大量摂取(輸入野菜、特に南方の果物の大量摂取)
8.やせるための過激なダイエット
9.ストレス(交感神経が高まり、血行不良やホルモンのアンバランスが発生)
などです。
思い当たる方も多いと思いますが、こうした生活習慣が
知らず知らずのうちに「冷え」を抱え込む原因になります。
できることなら、夏の間から冷えない生活習慣に努めておくのがベスト。
今の時期なら、外出時にストールやスカーフなどをバッグに入れておくこと。
風が冷たいなと感じたら襟元を保温できます。
そして、ストレスと上手に付き合うことです。
さらに、心掛け次第で十分にできる対策が"体を冷やさない食事"です。
ポイントとしては、
まず、ビタミンE、たんぱく質、鉄、銅、イソフラボンなどの栄養素をしっかり
とりましょう。加えて、夕食を
遅い時間に取らない(夜食を取らない)、
暴飲暴食を避ける、精製された食品
や砂糖を取らない、
果物の過食を避ける ことなどを実践したいものです。
【ビタミンE】
血中コレステロールの酸化を防いで血液をキレイにし、
肩こりや頭痛の改善だけでなく、冷えの改善にも役立ちます。
→ごま、ナッツ、玄米、大豆、かぼちゃ など
【たんぱく質】
体をつくるための三大栄養素のひとつ。
内臓や骨、筋肉、皮膚、毛髪など、ほとんとがたんぱく質でできていて、
血液が体中に行き渡るのに必要な栄養素です。
→大豆、大豆製品、枝豆、もやし など
【鉄・銅】
貧血を防いで冷えを取る働きがあります。
→大豆製品、ひじき、切り干し大根、あさり など
【イソフラボン】
冷え性の予防はもちろん、更年期障害の軽減や骨粗鬆症の予防にもなります。
→大豆、大豆製品、きな粉 など
他に、カボチャのスープや長葱と生姜のスープなども、
胃腸を温め、冷えをとってくれます。
* * *
体の中から温めて、元氣いっぱい充実した毎日を送りましょう!
■参考:はい!元氣らいふ2008年11・12月号
大豆はもちろん、体を温めてくれる
「生姜」や「葛粉」が入った体ポカポカレシピ。
作り方はとっても簡単。
寒い日にはぜひお試しください。