野菜は他の食品と組み合わせて調理したり、
食べ合わせたりすることによって、含まれる成分が
互いに働き合い、より効果を発揮します。
この季節にはありがたい、夏バテ予防や
日焼けのシミ予防の強い味方にもなってくれます!
今回は夏に取りたい野菜たちと、その効果的な食べ方を
ご紹介いたします!
一日に取りたい野菜の量は、
色の濃い野菜(緑黄色野菜)100g、
色の薄い野菜(淡色野菜)200g、の合わせて300gですが、
「日本人の食事摂取基準(2005年版)の活用」によると、
望ましいのはそれ以上の350gです。
しかし、世代別に見た野菜摂取量の調査によると、
ほとんどの世代で300gに満たない状況です。(左グラフ参照)
量をたくさん取ることも大切ですが、組み合わせや調理によって
野菜の栄養を十分に活かす食べ方も大切です。
野菜の成分別に組み合せると良いものをご紹介いたします。
【1】β−カロテン+油脂、たんぱく質
⇒がん、動脈硬化、糖尿病、風邪などの予防効果
【2】ビタミンC、E+たんぱく質
⇒抗がん、坑ストレス、シミやそばかすの予防と美肌の効果
【3】食物繊維+たんぱく質
⇒脱コレステロール、便秘解消、整腸作用
【4】食物繊維+タウリン
⇒肝臓の強化
それでは、旬の野菜の栄養を効率良く食べるために、
組み合わせ調理にトライしてみましょう!
●ピーマン●
分類学上はトウガラシと同一種でナス科の野菜です。
原産地は中南米。フランス語の"piment"からピーマンと呼びます。
ビタミンCが豊富で、トマトの4倍、レモンの2倍近くあり、
おまけにビタミンCの吸収を助けるビタミンPが豊富です。
ビタミンCは調理によって壊れやすいのが難点ですが、
ピーマンは組織が強いためビタミンCが壊れにくく、どんな料理でもOKです!
また、β−カロテンの吸収は油脂を使うとアップします。
さらに、大豆やその加工品などのたんぱく質と組み合わせると
【1】の効果が期待できます。
さらに、抗酸化作用のあるビタミンCとEやカプサンチンで【2】の効果も。
カプサンチンは実が成熟し赤くなると増えます。