あるクイズ番組で、こんな問題が出されました。![](//www.genmaikoso.co.jp/mailmagazine/1304/130417_7.jpg)
「母子手帳の内容、今と昔で大きく変わったことは何?」
答えは…
「日光浴を推奨する項目が削除されたこと」。
今や、美肌が気になる女性だけでなく、
子供たちにも紫外線対策が必要な時代なのです。
1990年から紫外線量を観測している気象庁では、
地表に到達する紫外線量に増加傾向がみられると報告しています。
これは、フロンガスなどの影響でオゾン層が破壊され、
オゾン層に吸収されていた紫外線の一部が地表に届くように
なったため、というのが定説。
ここ数年、南国のような強い日差しを感じる猛暑が続いているのは、
より波長が短くエネルギーの強い紫外線「UV-B波」が増えいているせいかもしれ
ません。
紫外線が肌の真皮層に作用して、シミやシワの原因になることは
以前から知られていました。最近では、紫外線がDNAを傷つけ、
免疫力を低下させ、皮膚ガンの原因になる事や、
目から入った紫外線が水晶体を濁らせ、白内障を起こすことも
確認されており問題になっています。
これまで加齢に伴うものだと思われていた様々な症状が、
実は紫外線による現象だと判明したのことで、
「光老化」という言葉も生まれました。
皮膚ガン発生率世界一のオーストラリアでは、
国家レベルで紫外線対策に取り組んでいます。
合言葉は“Slip, Slop, Slap and Wrap."。
"長袖を着る、日焼け止めを塗る、帽子をかぶる、
サングラスで目を覆う"という意味です。
さぞかし日焼け止めのSPF値(UV-B波による日焼けをどの程度遅らせるかを
数値化したもの)もかなり高いものが使われているのでは?
と思いがちですが、意外に一般的なのはSPF15〜20の日焼け止め。
SPF値の低いものをこまめに塗りなおした方が効果的だと報告されているそうです。
日本でも参考にしたいですね。
真夏に長袖、ストール、手袋、サングラスに日傘という
スタイルの女性を見かけることが多くなりました。
紫外線を吸収したり発散したりすることで
日焼けを予防する繊維製品はすっかり定着。
また、あまり大げさなスタイルはちょっと…
という人のために、普通のブラウスやストッキングにしか
見えないけれど、UVカット機能を持っているという製品も
増えています。
紫外線は屋内にも届くため、車などで一般的に使用されていた
UVカット機能のあるガラスやフィルムが住宅でも普及。
家具や畳の日焼け、色あせを防ぐという意味でも注目されています。
![](//www.genmaikoso.co.jp/mailmagazine/1304/130417_12.jpg)
ペット用品を扱うショップには、ペット用のUVケアグッズが
豊富に揃っています。
UVカット素材でできたウェアや日焼け止めスプレー、
サングラス、サンバイザー、バンダナはもちろん、
紫外線の強さがチェックできるウェアもあるとか。
今やペットたちも、お日様の下で自由に走り回れる時代では
ないようです。
雨だと思って無防備に外出したら、途中からカンカン照りに!
そんな日もありますよね。
うっかり紫外線を浴びてしまったら、まず濡れタオルなどで
日焼けをした部分を冷やし、次にたっぷりの化粧水で水分を補給。![](//www.genmaikoso.co.jp/mailmagazine/1304/130417_13.jpg)
さらにクリームやオイルで水分の蒸発を防ぎましょう。
ビタミンC、A、Eは肌の新陳代謝を活性化し、
トマトに多く含まれるリコピンや、にんじんのβカロテンには、
紫外線によるメラニン生成やコラーゲン減少を抑制する作用が
あるそうです。
日頃から、これらの栄養を意識して取り入れ、すこやかな肌を保ちましょう。
* * *
紫外線は春先から急激に増加します。
真夏ほど紫外線が強くないからと油断せず、今から対策を始めましょう。d(^0^)