野菜(Vegetable)の語源は、
Vegio(=元気を意味するギリシャ語で「活性化する」
「元気になる」の意)からきています。
"免疫力を高め、がんになりにくい強い体をつくってくれる"、
という野菜のパワーは広く認められており、がん予防で注目
される米国の国立がん研究所が発表した「デザイナーフーズ計画」
のリストには、約40種類の植物性食品(野菜、くだもの、穀物、
香辛料)が含まれています。
→右の画像をクリックするとデザイナーフーズ・
プログラムの大きな画像が見られます。
さらに、食物繊維と並び第7番目の栄養素として注目されている
のが「ファイトケミカル」です。
ファイト(Phyto)は、同じくギリシャ語で「植物」を意味します。
その数は約1万種ともいわれ、「カロテノイド群」「ポリフェノール・
フラボノイド群」「硫黄化合物群」、その他にも「アルカロイド」
「テルぺノイド」「インドール類」などがあります。
ファイトケミカルの機能として最も重要なものは抗酸化性です。
体内の余分な活性酸素は体にさまざまな悪い影響を与えるため、
それを還元する状態に持っていく、つまり酸化を防ぐ方向に持って
いくことが健康を保つためには重要です。
抗酸化力の高いファイトケミカルを取ることが、
若さを維持することにつながるんですね!
そんなパワフルな植物たちは、まさに薬のような存在。
「薬」という漢字は、くさかんむりに楽(ラク)と書きます。
日々の食卓に上る野菜は、いわば"おいしい薬"です。
野菜(植物)は、環境(気候風土)に適応し、自然と調和して育まれ、
動物たちはそれに呼応して元気をもらっています。
日本では四季折々に顔ぶれを変えて野菜が出回ります。それら
旬の野菜は、栄養効果を最高にして自然の恵みを与えてくれます。
心や体の健やかさを願いつつ、旬の野菜を日常的にたっぷりと
いただきましょう。
ちなみに、野菜の取り方の少ない人に胃腸の不調を訴える消化器系の
病気が多いことは確かです。欧米人から「日本食は世界一」と言わしめた
穀物・野菜を中心とした豊かな食生活を実行しましょう!
今が旬の野菜を3つご紹介いたします(^^)♪
●蓮根(れんこん)
ぬめり成分が胃粘膜を保護して、下痢や胃の不快感を取る
蓮根は中国で薬用植物として利用されるほど様々な効果があります。
ぬめり成分はムチンという食物繊維の一種です。
切り口が黒ずむのはタンニンが含まれているためです。
タンニンは、消炎作用や収れん作用があり、慢性的な下痢を改善したり、
二日酔いによる胃の不快感を取り除いたりします。
食物繊維が多く、便秘予防の働きもあるため、胃が弱くて下痢と便秘を
繰り返す人には特におすすめです。
ビタミンCも多く含まれていますので粘膜を強くしてくれます。
また、野菜には少ないビタミンB12が含まれており、
貧血予防や肝臓の働きを助ける作用があります。
●蕪(かぶ)
根には酵素パワー、葉にはビタミン・ミネラルが!
蕪には消化酵素のジアスターゼが豊富に含まれているので、
生で食べるのがベストです。
根の部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜で、
それぞれ薬効があります(=ビタミンB群)。
●葱(ねぎ)
抗菌作用の強い香り成分が体を温めます!
葱や玉葱、にんにくなどに特有の香りは「硫化アリル」という成分です。
殺菌作用や抗菌作用があるので、風邪の予防だけでなく、
のどの痛みや風邪の初期症状の緩和にも最適です。
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日本では四季折々にチカラのある野菜が食べられます。
心と体の健康のために、毎日たっぷりの野菜を食べましょう!